Work Report

産業用IOT機器検討

産業用機器(シーケンサ等)をクラウド接続するためのシステムを検討しました。
既存仕様に基づいて構内と構外をセキュアに繋ぐためには、ゲートウェイ的に振る舞うIOT機器を独自開発する必要があり、その接続仕様と連携に供するAPIの検討を進めています。産業用機器の通信仕様には制約が多く、取り扱えるパケットサイズが小さい傾向があるためAPI設計には配慮が必要あり、また、産業用機器側にはあまり複雑機能を持たせることができないことも留意しつつ進めています。
産業用機器(シーケンサ等)としては、MITSUBISHIのシェアが大きく情報量も多いですが、歴史的経緯からか特殊な構成が多いように感じます。機能拡張を行うにも機器増設を基本とした印象を持ちます。OMRONの場合も同様で、独自プロトコル等も供しています。後発のKeyenceについて、機器単価が高いように見えますが、単価に対して機器性能が優れており汎用的なプロトコルも扱えるため、コストパフォーマンスは高い印象です。いずれにせよ、産業用機器の世界は、インターネットサービスのようなオープンな世界とのギャップが大きいと感じ、両者をつなぐサービスを供するためには、両文化をよく理解した上で開発に望む必要があると強く感じます。

  • 検証環境

Windows 7/8/10/11
Windows Server
Linux/C/C++
PLC
Router
USBデバイス
ストレージ
IaaS/PaaS/SaaS