IOT機器向けのストレージについて調査と対応を行いました。
本システムは、長期運用時(24h/265d)におけるストレージ(外部HDD等)の駆動制御等を行うことにより消費電力を抑えるサービスです。
数年ほど問題なく稼動していましたが、あるタイミングでディスクアクセス不可となり対応を行いました。症状としては、ディスク故障ではなく、起動後に数日たつとアクセスできなくなる現象です。
ドライバの更新や、接続USB機器の電流測定(個別電流、総電流、給電逆流有無等々)等を行い、原因の切り分けを進めましたが、最終的には外部ストレージの接続に利用しているUSB/HUB に問題があることが判明し、該当機器を交換することで正常な動作を得ることができました。
数日後に顕在化する事象のため、原因の切り分けに時間を要しましたが、今回のようなケースは(稀にですが)起こり得ます。長期稼働を前提としたシステムでは、構成する機器の一部がハードウェア的に故障してもおかしくない為、可能な限り機器のヘルスチェックを行いつつ、より注意深く運用を行う必要があると考えます。
- 動作環境
Raspberry Pi4 Model B
Debian 11.x (bullseye)