IOT機器向けのストレージシステムについて試作作しました。
本システムは、複数のSDカードを包括的に取り扱うためのストレージシステムです。
SDカードは HDD や SSD に比べ、軽量で省電力 且つ 熱や湿度に対する耐性があり、IOT機器の利用シーンにおいては適していることが多いです。今回は複数のSDカードを装着可能なアダプタを用いて、ストレージを構成しました。(SDカードでRaid構成を作れる機器も存在しますが今回は採用していません)
SDカードストレージにおける運用上の懸念点としては、品質管理が難しい点です。
一部の工業向けを除き、一般的に流通しているSDカードは、品質管理機能(SMART情報等)を有していません。メーカー独自の品質情報を保持し提供するSDカードも存在しますが、汎用的にSDカードを品質管理する観点からは、書き込み回数と書込みデータ量を何らかの方法で把握のうえ管理し、故障予測を行う方法以外に選択肢がない印象です。
Raid 構成を採用できばある程度の問題は解決しますが、消費電力や稼動環境条件が適さないケースが多いことが想定されるため、常に採用できるわけではありませんので、SDカードの品質管理を検討する場合には、苦慮する場面が多いはずです。
- 動作環境
Linux/C/C++
IOT機器