PCアプリケーションの操作を自動化するためのRPAツール(操作自動化ツール)を試作しました。
本システムでは、PC操作を実施する部分のツールとして、AHK(AutoHotkey)をはじめとした幾つかのツールを用いています。AHKについては v1/v2 と二系統ありますが、v2 を採用しました。
アプリケーション操作の自動化に関しては、全体として良好な結果を得ており、人的作業を大きく減らすことが見込めるようです。ただし、特定のアプリケーションの自動化については注意が必要なケースもあるようです。
例えば、Chrome 等では、PC操作(マウスの動きなど)をモニタリングしているようで、自動操作が活性化しない(受け付けない)ケースが見受けられます。これを回避するには、ブラウザの特定のボタン等をマウスで触れるなどの疑似操作を行うことで回避できるようです。
尚、ChromeのPC操作モニタリングによる操作抑止については、悪意のある用途での自動操作を防止する目的と考えられます。Chromeの自動化を行いたい場合には、headlessモードを用いるか、独自の拡張/プラグインを作るほうが、開発コストは低いかもしれません。(このあたりの選別は、自動化を行う際のノウハウといえるのかもしれません)。
このように、包括的にアプリケーションの操作自動化を実現するには、人的操作を模倣するだけでなく、利用アプリケーションごとに、コツコツとノウハウを貯めることも重要かもしれません。
- 動作環境
Windows10/11/iOS